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Channel: ポタリング –やみポタ
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さよならVIVALO

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この夏続けている週一の六甲登坂からの帰り道。
家まで後8kmという所でパキッと言う音と共にハンドルがグラグラとたわむ感触がした。
ただ事ではない初めての感覚!
自転車を降りて確認すると・・・。

フレームが破断していた。

140722-01

うわあああぁぁぁーッ!!
嘘だと言ってくれぇー!!

ダウンチューブが真っ二つである。
ぶつけたわけでは無いので、金属疲労による破断のようだ。
トップチューブが残っているので大丈夫かと思ったがぐにゃぐにゃしてとても乗れそうな状態ではない。
ロードバイクには無駄な箇所は無いと聞くが、骨格に当たる部分が破損したら用を為さないのは当然か。
無理をするとトップチューブまで折れそうな気がしたので家まで2時間かけて押して帰った。
作ってから3年足らず。
フレームが割れるまで乗り倒してやるぜ、と意気込んだ事も確かにあったが、もっとずーっとずーっと先の話だと思っていた。
直るかなあ・・・。
直ってくれよぉ・・・。

翌日、さっそく板宿のRPPまで持って行って見てもらった。
結論から言うと修理は可能。
パイプを入れ替えるだけで走れるようになるそうだ。
破断したのはダウンチューブだが残ったトップチューブにも皺が寄っており、壊れそうになっているので二箇所替えなければいけない。
そうなるとフレームの前三角を作りなおすのと同じ手間がかかる事になる。
要するに修理代が結構かさみそうなのだ。
それに元に戻しても、また3年後にポッキリ行く可能性が高い。
もう数万上乗せすれば今の私の乗り方に合わせた、頑丈な新フレームを作ってもらう事が出来る。
うーん、これはどうしたものか。

末瀬さんには、少し考えてから後日返事しますと答えて帰宅。
ツイッターでネット仲間に相談すると「あたらしいの」「新フレーム!」「おにゅーに」「ニューフレーム」との有り難い返事を頂いた。
うん、君らがそう言うのは判ってて聞いた。
やっぱり新調するいい機会か。
旧フレームの方は、これからロードバイクでやりたい事を全部突っ込んだ、言い方を変えれば目的の定まらないフレームだった。
今なら自分がどういう乗り方をするか分かっているし、それに合わせた本当の意味でのオーダーフレームを作ってもらえるかもしれない。

VIVALOを置いてあった場所にぽっかりと開いた空間にふと気付き、無性に悲しさが込み上げてきた。
私にロードバイクの気持ちよさを教えてくれて、ついこの間は貧脚な私をSRにしてくれた。
完全に心折れていた600kmを完走できたのは、乗り心地のしなやかな細い鉄フレームのおかげだ。
3年足らずほどの間なのに、なんて沢山の思い出が出来たんだろう。
新フレームを作ることになっても、何時か修理してもらって復活させよう。
余ったパーツを組み付けていけば、そのうちまた一緒に走れるようになる。

ロードバイク1号車(愛称:ウォンカ社長)
メーカー:VIVALO
享年:2歳8か月
死因:金属疲労によるフレーム破断
総走行距離:20930km


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