ツール・ド・生野その１

コースケのリハビリがてら、どこか行ってみようという事になった。
以前、彼が話していた銀の馬車道辺りが良いだろう。
生野峠なら傾斜も厳しくないし、私も生野銀山湖をもう一度訪れてみたかった。
銀山湖は兵庫百景にも数えられる名勝だ。
以前行った時は工事中で観光できなかったのだ。
その後、夕立に降られて生野ダムのダムカードはふにゃふにゃにふやけてしまった。
これももう一度貰いに行きたい。
というわけで色々考えた結果・・・。

こんなコースが出来上がった。
銀の馬車道を北上し、播磨屋総本店で食事。
銀山と銀山湖を観光した後、峠を越えて越知川名水街道を降って帰る。
最後の峠はかなり険しいが、銀山湖まで行った時点で辛ければそちらを回らず帰ることも出来る。
コースケ宅からは全行程150km、獲得標高1000mちょっとの道のりだ。
キツ過ぎず、ヌル過ぎずの良い感じのコースになったのではないだろうか。

当日、朝早くに家を出発。
加古川でコースケと合流し姫路を目指す。
うーん、レストアしたNISHIKIはかっこいいな。
うらやましい。
新フレームは今月末ぐらいに出来上がるらしいので、本日はクロスでのツーリングとなる。
革サドルでは無いので長距離だと尻が心配だ。

市川を越えた後、予め調べておいた旧馬車道沿いに北上。
あちこちに銀の馬車道を示す観光案内板や石碑が残っていた。

福崎辺りまで来た所で雨がパラついてきた。
恐らくすぐに止むだろうと思って居たのだが・・・。
だんだん雨足は強烈になり、無視できなくなった。
さっきまで五月蝿く鳴いていた蝉の声もすっかり聞こえない。
こりゃ本降りだ。
古い郵便局跡で雨宿りしながらスマホで雨雲レーダーを確認したところ、姫路北部にのみ大きな雨雲がかかっている。
またゲリラ豪雨か。
最近こんなのばっかりだな。
しばらく止んでくれそうにないので強行突破する事にする。
少しペースを上げた。

市川市を抜け、神河町を抜け、朝来市まで到達してやっとこ雨雲を抜けることが出来た。
ここまで約１時間半降られっぱなしである。
もうパンツの中までグッショリだ。
雨雲レーダーを確認すると雨は京都の方へ向かって移動している。
帰りには降られることはないだろう。
ほっと安心しながら生野峠を登った。
コースケはブランクが長いので大丈夫かなと思ったが、この程度の傾斜なら問題ないようだ。

本日最初の目的地、播磨屋総本店に到着。
播磨屋は創業１５０年のおかき屋さんで、変わり者の社長で有名だ。
どう変わっているのかは播磨屋のホームページをつぶさに見れば理解してもらえると思う。
ここにはレストランが併設されているのだが、土日祝、お盆、年末年始、GW等の特定期間のみの営業である。
丁度お盆なので立ち寄らないのは損というものだ。